泣かれても困るだけ





君がこのまま 差し出した僕の手を取ってくれるなら
僕は君をつれて どこまでも遠くへ 


君は泣いていた ずっと泣いていた
声を殺し 暗闇にひとり
僕が気付くのが遅すぎたから
君はずっと泣いていた

花が散る
もうすぐ冬が来る
君がよく泣いていた 冬が


小さく体をたたんで眠って
声を殺して 泣いて泣いて
ここに居ると君は泣く
だから僕は手を差し出した

涙の跡を頬に残し
君は作り笑い
泣いてる理由も泣いてることも
僕は 知る必要ないから


君がこのまま 差し出した僕の手を取ってくれるなら
僕は君をつれて どこまでも遠くへ

泣いている暇がないくらい 笑わせてあげるから
笑い疲れて眠るくらい
僕と一緒においで
遠くに行こう 君をつれて




end



タイトルと関係なさそうですが、「君が泣くと僕は困る。じゃあ君を笑わせればいいんだ」みたいな発想です。
タイトルよりも先に内容が出来てしまったからこじつけ、とかそんなんじゃないです…ョ。

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