僕が君に「好きだ」と伝えたら
君は笑ってくれますか?
その瞳、その手、その声
それはもうずっと前からで。
「アハハハハハ」
笑ってる僕のことを切なく見ている君が気になって。
それは少し前からで。
「あ、はい。プリント」
真後ろの席に座ってる僕にプリントを渡してくれるとき
少しだけなのに、触れた指にひどく反応してしまって。
それは最近になってからで。
「牧田先生ー」
誰もが呼ぶ名前なのに、君の声だと分かってしまって。
それくらい、君のことが、好きすぎて。
僕を誰かと重ねて見てることはとっくに気付いていた。
だから君が気になった。
僕の前だけ少し緊張してしまうのに気付いてしまうくらい
君が気になって。
誰かと重ねて見られていても
そのことに腹が立っても
君が好きで。
迷惑かもしれない。
困らせるだけかもしれない。
けれどもう、限界で。
僕をちゃんと見てほしいから。
別の誰かを見るように、その瞳で僕を見ないで。
別の誰かに触れてるように、その手で僕に触れないで。
別の誰かを呼んでるように、その声で僕のことを呼ばないで。
僕が君に「好きだ」と伝えたら
君は笑ってくれますか?
end
ちょっと無理矢理でしたね。そして甘い。砂吐くオエー。
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